防水スプレーは雨具全般に対して水分の浸入や汚れの付着から守ってくれる働きがあります。この防水スプレーには特徴があり、そのことを解説していきたいのですが、まず防水スプレーの種類としましては、成分がシリコン系の製品とフッ素系の製品に大きく分けられます。これらは使用する素材や使用目的によっても使い分ける必要がありますので、そのあたりを説明していきますと、シリコン系製品はとにかく即効性があり、しかも長持ちしやすい特徴を持っております。しかしながらその事により同時に通気性も失ってしまいますので、雨具の中でもこの通気性を失っても構わない傘であるとか、あるいは着衣以外のものに適しているということが言えます。それからフッ素系の製品は水を弾く効果を有するとともに汚れを防ぐ効果や通気性を損なわない効果も持ち合わせておりまして、これらいわゆる通気性や防汚性に優れていることから衣類全般に適していると言えます。ただ残念ながら効果の長続きが望めないので頻繁に使用しておく必要があります。そして革専用の製品があるわけですが、これは革製品には革専用製品がありこの専用の物を使用しないとシミ等が発生してしまう場合がありますので注意をする必要があります。それから防水スプレーの基本的な使用方法なのですが、これには人体に対して大変害のある物質が含まれているため、必ず屋外での使用とその際の風向きに最大の注意を払っての使用を心がけて、間違っても吸い込んだりしないように気をつけて下さい。順を追って説明していきますと、汚れを落とした対象物に対して20~30cm離したところから全体に均一にかかるようにスプレーしていきます。このときの目安としましては、やや対象物が湿る程度です。そして次に対象物を乾燥させていくわけですが、これは最低でも15~30分程度は必要となってきます。ここで雨具をしっかりと乾燥させないと効果が出にくくなってしまうため、使用直前ではなく、前もってのスプレー使用を心がけましょう。そしてこの雨具の防水効果を引き出すには、使用するタイミングが重要でありまして、使用頻度によっても違うのですがユニフォーム等の汚れを予防したいときには、洗濯後の使用が大変効果的であります。また、傘などは、使用後に1回汚れを落として乾燥させた後にこの防水スプレーをかけておく事で、次回雨が降った時には気持ちよく使用することができます。いずれにしましても雨具を長持ちさせるにはこのスプレー使用が重要になってくることを良く認識しておきましょう。